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月刊ヘインズ

Tシャツシーズン到来! スタイリストがオススメする、「ちょっとした工夫で、Tシャツの着こなしを格段にアップさせるコツ」とは!?

気温もグングン上がり、すっかり夏らしくなりましたね。今年も、夏には欠かせないあのアイテム、「Tシャツ」のシーズンが到来です!

ご存じの通り、ヘインズは、「Tシャツ」がその象徴的なアイテムですが、みなさんはどのように着こなしてくださっているのでしょうか? 1枚で潔く? 他のアイテムと組み合わせて個性的に?
一方で、ヘインズに対して、「アメリカのブランド」というイメージや、アメリカンサイズのゆったりとしたTシャツのイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。それゆえに、「自分にはうまく着こなせないのでは・・・」とか、「どう着たら格好よくキマるの?」という純粋な疑問をお持ちの方も、いらっしゃるかもしれませんね。

それではもったいない!と思い、今回の月刊ヘインズでは、WARP MAGAZINE JAPAN、Men’s NON-NO、Ollieといった、若い男性向けファッション誌でファッションスタイリストとして活躍されている、松川 総さんに、具体的な着こなしのワザや、ヘインズのTシャツの魅力を語っていただきました!

確かに、ヘインズはアメリカ生まれで、比較的ゆったりめのシルエットのアイテムも扱っているのですが、実は、着方さえ工夫すれば、上手に楽しんでいただけるということがよくおわかりいただけると思います!

是非、参考にしていただければ幸いです!

松川 総(まつかわ そう)さん
INTERVIEWEE
松川 総(まつかわ そう)さん

1981年生まれ。WARP MAGAZINE JAPAN、Men’s NON-NO、Ollieなどのメンズファッション誌でのスタイリングや、広告、また、ミュージシャンなどアーティストのスタイリングも担当する。

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松川さん、本日はありがとうございます!

松川さん:

よろしくお願いします!

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若い男性向けのファッション誌などでスタイリストとして活躍されている松川さんに、まず、率直な疑問から、お伺いしてよろしいでしょうか。ヘインズのアイテムは、確かに少しゆったりめのシルエットのものもありますが、今の若い男性、特に、華奢な男性陣には、うまく着こなすのは難しいのでしょうか?

松川さん:

いえ、そんなことはありませんよ。少しゆるっとしたシルエットでヒップホップ寄りの雰囲気で着こなす方も、今、増えてきているように思いますし。下にタンクトップなどを重ね着したり、袖を少しロールアップしてバランスをとると、もっとうまく着られると思いますよ!

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それは是非、教えていただきたいです。早速、着こなしのワザを、見せていただけますか?
ご指南お願いします!

松川さん:

わかりました。まずは、VネックのポケTから。ちょっとヴィンテージの風合いのあるTシャツですね。1枚でラフに着るのもいいのですが、中にタンクトップを合わせてみてください。衿元や裾から少し見せることで、こなれた雰囲気に見えると思います。Tシャツの表に汗が染みるのを防止する効果もあります。
さらに、袖を少しロールアップしてバランスをとります。腕の筋肉を少し見せることで、体がきれいに見える効果も期待できると思いますよ!

  • モデルには、166cm・55kgの本岡さん(ヘアメイクさん)にご協力いただきました。モデルには、166cm・55kgの本岡さん(ヘアメイクさん)にご協力いただきました。
  • ポケT・白のタンクトップを使用ポケT・白のタンクトップを使用
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本当ですね! 無理してオシャレしている感じはないのに、着なれた感じがします。バランスが良くなるだけでなく、汗染みを防いでくれるというのも、実用にかなっていていいですよね。

松川さん:

実は、ヘインズのTシャツやタンクトップは、個人的にもよく着ているんです。古着屋で買うことも多いですね。無地もたくさん持っていますが、プリントがかわいいものもたくさんあって気に入っています。本当にしょっちゅう着ていますね。

  • ご持参いただいた、松川さん私物のTシャツやタンクトップご持参いただいた、松川さん私物のTシャツやタンクトップ
  • 無地のシンプルなTシャツはもちろん、ワッフル地の肉厚なものや、プリントが施されたものも無地のシンプルなTシャツはもちろん、ワッフル地の肉厚なものや、プリントが施されたものも
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たくさんご愛用いただいているんですね! どうしてこんなにたくさんコレクションされるようになったのですか?

松川さん:

松川さん古着屋に勤めていたときは、むしろタグのヒストリーが好きで、時代によって移り変わっていくのがおもしろいな、という視点でヘインズを見ていたんです。
「自分で着てみて、良いと感じた」経験は、むしろスタイリストを始めてからかもしれません。撮影のときにモデルに着せたりもしますが、好評ですよ。やわらかい着心地はもちろん、丈が長めで、パンツにインできるのもいいですね。

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へぇ! 蘊蓄から興味を持っていただいたんですね。確かに、タグが時代によって違ったりと、この点は古着好きの方を中心に、興味をお持ちの方が多いですからね。アイテムについては、他にどんな点を魅力に感じていただいたのですか?

松川さん:

ほどよくフィットして、素材感もあるところが、アイテムとして他のブランドと違ういいところだと思います。コットンらしい風合いとか、ヴィンテージ独特のムラ感とか。とくに、赤パックの少し伸びた感じが好き。復刻版の赤パックも、このムラ感がいい具合に出ていていいですよね。

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ありがとうございます。実はこの復刻赤パックの風合いを今の時代に再現するのは大変だったんです(※こちらでもアイテムについてご紹介しています)。でも、そう感じていただける方がいらっしゃるのは本当に嬉しいことです。やはり、ヘインズはパックTを作り続けて、末永くたくさんの方に愛用していただきたいなと思うばかりです。

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それでは、松川さんにもご愛用いただいている、シンプルな無地Tシャツの着こなしも是非教えてください。

松川さん:

わかりました。先程のように、白Tの中に白のタンクトップを合わせた着用例です。

  • モデル:166cm・55kgモデル:166cm・55kg
  • 白のクルーネックTシャツ・白のタンクトップを使用白のクルーネックTシャツ・白のタンクトップを使用
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一見、普通にも見えますが・・・、やはり袖まくりの効果が表れますね。ロールアップしたほうが、体が締まって見える気がします!

松川さん:

そうなんです。また、実は、右の着こなしは、裾からも少しタンクトップを出しています。見る人が見れば、「おっ、素材感が違う。わかってるな~」と感じると思いますよ!

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さすが、細かいところまで、抜かりないですね・・・! しかも、このシンプルな2アイテムだけで、誰にでもすぐに実践できてしまうところも素晴らしいです。すぐに試してみたいと思います!

松川さん:

流行りの無地のVネックTも、合わせてみましょう。今度は、グレーのタンクトップを合わせてみます。

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白の下にグレーを着るという大胆な着こなし、楽しみです。

  • モデル:166cm・55kgモデル:166cm・55kg
  • 白のVネックTシャツ・グレーのタンクトップを使用白のVネックTシャツ・グレーのタンクトップを使用
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グレーが必要以上に主張することもなく、とてもすっきりと着こなせていますね! 特に、今日は黒のパンツを合わせたモノトーンなスタイルなので、白と黒だけでなくグレーも差し込んだことで、ずいぶんと印象が変化して見えます!

松川さん:

ちょっとしたことで、印象が違いますよね。是非、持っているアイテムをうまく組み合わせて、いつものシンプルなスタイルに、少しだけエッセンスを加えてみてください。

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ご指南、ありがとうございます! やはり、口で言われるだけでなく、こうして絵として見せていただけると、とても納得できるし、すぐ自分でも試してみようとワクワクしますね。

松川さん:

松川さん良かったです。是非、若い子にもヘインズのアイテムで遊んでみてほしいですね。
20代やその前後の世代の男性にとっては、ヘインズ以外にも、リーズナブルに購入できるブランドや、ファストファッションも充実していて、選択肢がたくさんあって恵まれているなと思うけれど、良くも悪くも、「やっぱり着てみないと良さってわからないよなぁ」と本当に思います。
着てみて初めてわかることってたくさんあると思うので、是非、実際に着てみてほしいんです。丈はこんなに短いんだとか、このシワ感がヴィンテージっぽい風合いでいいなとか、感じながら着てほしいなと思います。

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そうですね。一度は試してほしいなと思います。

松川さん:

そういえば、むしろ僕らにとっては、ヘインズこそがファストファッション、手軽に買えて、「3枚パック、ラッキー!」という感じで、すごく身近だった。元々、Tシャツはカジュアルウェアだし、一般人のためのもの。庶民の味方というのでしょうか。おおざっぱな雰囲気も、僕は好きで、それもヘインズの魅力の一つだなと思います。
そして、古くから続くものには、ただ安いだけでない、良さがあるはず。「スタンダードでブレない」ものだからこそ、安心して着られると思うんです。安心感のあるブランドというんでしょうか。その意味でも、今の若い子にももっと着てみてほしいなと思います。

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確かに、100年以上続いているブランドですからね。嬉しいことです。

松川さん:

特に、最近、若い子向けのファッション誌でも、最近、定番モノを扱うことが増えてきたような気がしますよね。僕らが10代の頃には、「BOON」や「GET ON!」などの雑誌でブランドの歴史を学んで、アイテムの魅力だけでなく、深い魅力を知っていったりもしましたが、今はそういった傾向の雑誌はあまりなくなってしまった気もします。今の若い世代が、ファッションに夢中になったり、何かポリシーを持って洋服を選んだりしないようになっている気がして、残念だし、それを伝えていくにはどうしたら良いのだろうと考えることがあります。ヘインズをはじめとする古き良きものを、実際に着て楽しんでほしいんです。

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本当にそう思います。雑誌で定番モノの企画が増えてきたということは、松川さん同様、古き良きものにスポットを当てる流れができてきているのかもしれませんね。今期の無地Tに注目が集まっていますし、Tシャツのレイヤードにも注目が集まっているので、その点でもヘインズをうまく活用してほしいと思います。
着こなしも教えていただいて、この夏は、多くの方に、是非ヘインズのTシャツをたくさん着まわしてみていただきたいと思います! 松川さん、本日はありがとうございました!

松川さん:

ありがとうございました!

とても実用的な内容が詰まった今回の月刊ヘインズ、今後の着こなしに是非活かしていただければ幸いです!

次回は8月26日(月)更新です!!

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