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月刊ヘインズ

Tシャツやアンダーウェアを通して“気持ちいい”を提供するHanesより新たなコレクション「Hanes PREMIUM Japan Fit」がデビューしました。究極の気持ちよさを目指し、糸までMade in JapanにこだわったTシャツです。今回は「Hanes PREMIUM Japan Fit」の編立を行っている和歌山県和歌山市を訪れました。

Hanes PREMIUM Japan FitHanesが自信をもって展開する「Hanes PREMIUM Japan Fit」は、絶妙な風合いを楽しんで頂けるものとなっていますが、その秘密は編立にあります。Hanesが考える気持ちのよい風合いを実現するために辿り着いたのが、和歌山県和歌山市にある阪和株式会社。日本の工場で編立を行うと、どうして風合いがよくなるのか。その秘密を探ってきました。

阪和株式会社

和歌山県和歌山市は、綿ニットの一大産地。和歌山県が、丸編みニット生地生産量で日本国内1位であることからもそれが窺えます。1935年に設立された阪和株式会社は80年の歴史を持つ老舗であり、特に丸編みと呼ばれる編み方を得意としています。

丸胴編みとは丸編機という機械で編む方法で、螺旋状に連続したループによって円筒状の生地が形成されます。円筒状に編んでいくため脇を縫い合わせる必要がなくなるので、胴の部分がシームレスになり、快適な着心地に繋がります。また、丸胴編みの特徴として伸縮性があるため、ソフトな風合いと程よいフィット感を得ることができるのです。

丸胴編みをするためには、上の写真のような丸編機が必要になります。しかもボディサイズ(円筒状に編むのでその円周の長さ)ごとに違う機械がなければいけません。このサイズが豊富に揃っているのも阪和株式会社の特長。異なるサイズの丸編機があるおかげで、Hanesが「Hanes PREMIUM Japan Fit」として作りたいと考えるボディサイズを実現することができます。


丸編機の充実だけではありません。仕上がってきた生地の風合いも絶妙で、ほかの工場のものと違います。その秘密は、使用する糸に合った最適なニットのループの目の大きさを、長い歴史に裏付けされた経験から導けることにあるそう。ループの目の大きくして甘めに編むか、小さくして詰めて編むのか。糸に合わせてこれを的確に調整することで、適度にコシがありながらも柔らかい「Hanes PREMIUM Japan Fit」の風合いが生まれているのです。

そして品質管理も徹底されていました。商品はバーコードを使って管理され、折れた針や金属片が混じらないよう金属探知機を使った検品作業が行われていました。品質管理のレベルの高さは日本の工場の素晴らしいところです。

「Hanes PREMIUM Japan Fit」は、編立の工場にもこだわることで国産糸のポテンシャルを十分に引き出し、絶妙な風合いを実現しています。Hanesが考える”気持ちいい”をぜひ味わって頂けたらと思います。

「気持ちいいTシャツはどのように生まれるのか」前編はこちら

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